
今年は強力な助っ人が表れた。唐箕・・・脱穀された穀物を籾と藁クズなどに選別する機械である。その昔、手で回して起こした風の力を借り、軽いものは遠くへ、重いものは手前に落ちる性質を利用して種や籾を選り分ける作業をしていたものらしい。今ではコンバインやハーベスタなどキャタピラーで移動出来る大型のものが良く使われているそうだ。そんな中、今回は種母選定の作業規模に合わせた超小型を、保存事業に携わる篤農家の方が何処からか手に入れて来た、勿論電動である。
コイツはなかなかの優れもので、見ての通り「種」「種の入った籾」そして残滓と三つのパターンに吹き分ける。若干の混ざり物はあるが今までの様に大型扇風機の前でジョウレンをワッサワッサと振り回すのを考えると、天と地ほどの差がある。瞬く間に莢から選別された種はおよそ1ℓ、今年の秋、これが何万本かのネリマダイコンになる、もう復活から定着へ、だな。