2013年04月29日

風の通り道

F-note707.jpg 順調に仕込みも進み、周りに目を向ける余裕も出てきた。吹き渡る風が目に見える場所、それは麦畑。
 体験農園の隣に珍しく大きな面積の専業農家(?)が残っている。キャベツを生産している事が多いのだが、今年は麦が植わっている。金子ゴールデン、いわゆるビール麦と言われる種類だが、ビール会社に卸す訳ではないらしい。体験農園園主会と重なる部分も多い練馬の篤農家のあつまり「畑の教室」メンバーが秋のうどん打ち体験に使うために育てている麦だ。出穂も終わりサワサワと風になびくその姿はもう初夏の雰囲気である。
 畑に吹き渡る風は全ての場所にまんべんなく吹いている訳ではない。いわば呼吸をする様に強弱を付けながら麦の穂を揺らしているのだ。その息吹が感じられるのも麦畑、生き物が走り去る様な強弱がその面に現れる。サワサワだったり、ゴーッと強く吹いたり風の通り道が視覚となってみられる場所、一日見ていても飽きる事が無い。今日は風を撮ったのかもしれない。

訂正:この金子ゴールデンは練馬地ビール用に栽培されているもので、「畑の教室」ウドン打用ではありませんでした。お詫びして訂正致します(5/1)
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2013年04月27日

クラブハウス

F-note706.jpg 早春の大雪でつぶれたクラブハウス、といってもビニールハウスの事なんですが・・・(笑)
 ひさしぶりに区画を訪れ驚いた。なんと、新しいビニールハウスが畑の北側に鎮座ましましてるではないか。今度のクラブハウスは今までのそれよりおよそ四倍近くはあるのではと思うほど大きい。奥行きは間違いなく倍はある。間口はそれほどでも無いが、いかんせん今回のクラブハウス、農園入り口から遠いのが玉に傷である。水道は今まで通りの所にある、それもしょっちゅう使う訳でもないものが今まで通り農園の入り口、毎回使う鍬やバケツが遠くなったのは遺憾ともしがたい。
 新設備の配置に戸惑いながらも、コマツナの若採りを今期初収穫。毎年の事ではあるがたぶん灰汁も無く、ただゆでるだけで感動する味に違いない。あ〜、この喜びは生産者だけにに許された特権、毎年この時期だけの優越感だ・・・悪くないね(笑)
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2013年04月26日

溜まった疲れは・・・

F-note705.jpg 気温の激しい上下に翻弄されながらも、春作の仕込みもそろそろ終盤だ。現在、連休中の最終仕込みに向け邁進中である。
 寒冷紗トンネルやビニールマルチが区画を覆い尽くし、隙間なく春夏野菜の畝たてがほぼ完了した。この連休は夏野菜の主役、キュウリ、トマト、ナスなどの果菜類を中心に苗を植え前期終了となる。毎年のこととはいえ、暖かい気温と強い日差しが冬の寒さに凝り固まった体をほぐしてくれるが、それにもまして集中的に行なう肥料の鋤き込みや畝たて、トンネル掛けに支柱の準備等、体を酷使する作業で疲れのおつりがたまってくる。これは年々ひどくなる、というか、抜けるのが遅くなると言った方が正解かもしれない。それに伴い、疲れ取りの聖水も量がふえることとなる。たまり易く抜け難い疲れをきれいさっぱり取り除くには、それ相当の量が必要となるが、最近は経済的なことも考慮し質の良いものを少量と心がけている。ただの純米から吟醸と言う文字がついた妙薬へ、齢を重ねるにつれ量より質が何事も大事になってくる、これは必定である。
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2013年04月17日

ソラマメ

F-note704.jpg カテゴリーの判断が難しいが、区画にない作物のなのでやっぱり「花」かな・・・。
 このソラマメの花は園主さんの畑で撮らせてもらったものだが、各自の区画では撮ることが出来ない。ちょうど今頃花が咲き、初夏に収穫と言うのが一般暖地での標準的なサイクルである。そのためには年末に播種を行ない、小さな芽で冬を越させる必要がある。その間、体験農園では一度、区画を空けなければならないのだ。残念がだ、そういう理由でソラマメは今まで一度もやった事がない。
 果菜類なので花を咲かせなければ収穫出来ない。そこら辺は葉モノと違い気が楽なのだが、いざ撮影となるとこれがどうにもいけない。豆類は概ねそうなのだが、蝶形花と言って光背のように立ち上がった旗弁とそれに直角に交差する翼弁と舟弁とで構成されている。つまり奥行があり、ピントの逢わせどころが非常に難しいのだ。後ろにそびえる旗弁の網模様はどうしても見せたいし、かといって手前がピンボケなのもいかがなものか。で、今回、ちょいと下から煽ってみたのだが・・・両方見えたかな?
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2013年04月14日

シキビ'13

F-note703.jpg 今年も園主さん家の生け垣にシキビの花が咲いた。いつもならその独特の薫りで気がつくのだが、花が終盤で薫りはイマイチ・・・。
 シキビ=墓参とか仏壇のイメージが先にたち、どうも抹香臭さが抜けない。初めてその花を見た時も花の妖艶さ故、とてもシキビと言う名前と繋がらなかった。まっ、持ち主(?)である園主さんでさえ、その花の妖しい美しさには頓着無だったようで、クロスアップの表情を見て思わず唸っておられた。なんでもカメラを向けてみるものである(笑)
 時期も終盤と言ったが、植え込みの南面にびっしりと咲いた花は大分痛みも激しく、良いモデルさんを捜すのに一苦労する。茂った枝葉の下からその奥に隠れた美人さんを捜したが、日当りの悪い所はみんな小降りでグッとくる迫力のあるものは少ない気がする。それでも色白で咲いたばかりの少女の様な横顔に、思わず萌え〜。
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2013年04月09日

雑草図鑑No.14

F-note702.jpg なぜに今までこの花、いや雑草が登場していなかったのだろう。雑草中の雑草、ペンペングサである。
 正式にはナズナといって春の七草にも入っている、存外正統派なのだ。土地柄も選ばずどこにでも生えるし、花を付ける期間も長いことから畑では嫌われ者である。なにしろたとえが良くない「ペンペングサも生えない」とはどこにでも生えるペンペングサさえ生えてこない荒廃した状態をいう。しかし、よ〜く考えてみると、これはその土地や原因となったものが悪い訳で、なにもペンペングサが生えたから荒廃した訳じゃない、本末転倒とはこのことか、ナズナさんご免なさい。
 七草のメンバーであるからには食用にもなるのであろうが、あまり食べた記憶はない。正月明けの七草がゆにしたって、セットをポンと入れてしまうだけで良く見てなかったのだ。こんなことに今更気付くのは我ながらいかがなものかと思うが、では、食べてみるか?と言われれば・・・ウ〜ン、微妙。
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2013年04月02日

'13桜その2

F-note701.jpg 今年の桜は満開になってから冷え込んだため、楽しめる時期が随分と長かった。
新宿御苑での撮影会や通勤途中の公園、そしてたぶん最後の場所は埼玉県川島町の越辺川の土手沿いである。最後と言うのは今日の雨で関東はすっかり散ってしまうに違いないから・・・。
 昨日、所用を済ませ帰宅途中、WEB上のSNSでこの近所に良い感じポプラの並木があると聞いたのをふと思いだした。この並木、時期的にはイマイチと分かっているのだが、今後のためにロケハンを兼ねアクセスを確認するのが目的だ。ところがここで思わぬ拾い物である。土手沿いに並んだ満開の桜、花見の酔客も姿が見えない。犬の散歩をしている人と写真を撮っている人が数人、後は遠くに車で昼寝しているドライバー・・・。静かに咲き誇る桜はボリューム満点でそれらを圧倒していた。
 愛機OM-D、標準ズームしかついてないが今更どうしようもない。とにかく出来る限りのことはしなくっちゃ・・・人気が少ないのだけは分かるかな〜。
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