2012年12月31日

大晦日

F-note680.jpg お正月用の野菜を畑に採りに行ってきた。ダイコン、カブ、人参、ブロッコリー、コマツナにホウレンソウ、これだけあればどうにかなるだろう。
 穏やかな大晦日の農園で一年を振り返る。なんだかんだと大騒ぎした今年の我が菜園も年末に来て帳尻があってきた・・・かな(笑) 白菜も遅ればせながら何個かは収穫出来そうだし、成長の遅れていたものもどうにか食べられるまでに生育してくれた。出来の善し悪しはあるが、一通りは口に入れることが出来そうだ、ありがたい。
 何年もこうして、野菜の出来に喜んだりガックリきたりしながら体験農園を楽しんできたのだが、来年はそうも行かぬらしい。農地の区画整理とか言う奴が体験農園「iga3farm」にやってくる。農園自体はなくさないとのことだが、秋作から一年、もしくはそれ以上休園になる見込みである。う〜ん、晴天の霹靂、困ったぞ・・・うまい野菜が食べられぬことになるのか? 困ったな・・・。
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2012年12月29日

シモバシラ

F-note679.jpg とにかく寒い! 朝の8時30分に現場入りしなければならない。朝早い農園の仕事でさえこの時期は9時なのに・・・。
 シモバシラと言うらしい。あらためてらしいというのは、農園などに出るそれとはちょっと趣が違うからなのだ。冷え込んだ朝に土中の水分が凍り、柱のように地面を持ち上げるのがいわゆる一般にいうシモバシラである。それと、どこがどういう風に違うのかと言えば、まるで違うとしか言いようがない。話は違うが、そういえば昔、こんな飴玉があったな〜・・・。
 シモバシラというシソ科の植物の茎から、横に出る霜柱と考えれば分かり易いだろうか。この植物、地上部が枯れても根は活動を続け、土中の水分を茎に送り続けている。それが外気温が氷点下になると凍り、このような造形を創り出すようだ。だからお日様が射して温かくなる頃にはあらかた溶けてしまう。なので撮るなら早朝、最低気温が氷点下に下がる時に限られる。そんなシモバシラ、これだけ撮れれば良しとするかとも思うのだが、存外この面白い形を見るとまた撮りたくなる・・・本当に始末に悪い!
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2012年12月18日

神も仏も・・

F-note678.jpg 絶不調の今年のハクサイ、ほぼ諦めていたところにこの朗報である。神も仏もたぶんいるに違いない(笑)
 我が菜園、あれやこれやと試してみたが、どのみち芳しい結果を望んでいた訳ではない。それでもいくらかは、と期待してのスケベ心と農的スキルアップのための試行錯誤のつもりであった。案の定、大きな方でさえ巻くか巻かぬか微妙な具合、あ〜今年の鍋は寂しい事になったと諦めていたのである。それがなぜ、この五個ハクサイに化けたのか・・・収穫後の消えもの、つまり取材終了で出来た頂き物なのである。
 撮影終了後の収穫物をお裾分けにあずかる事は多いが、これほど一気に頂いたのは今回初めて。他のスタッフもそれぞれに持ち帰りはしたが、唯一車で現場入りしたのが私だけ、という事もこの数量に大いに関係がある。それに加えて今年のハクサイは順調に生育しているらしく、園主さんも残すよりは「どうぞ」という事らしい。ンッ、まてよ、市場では生育が良くて安値? じゃあ我が区画はなぜ全滅? 誰か教えて・・・。
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2012年12月15日

絶世の美女

F-note677.jpg ダイコンネタが続くが、毎年この時期にネリマダイコンの母本選定が行なわれる。いわば純血種の保存継承のための作業、これが中々興味深い。
 何年も前から、いわゆるネリマダイコンの種を蒔き、その中から元祖と呼ぶにふさわしい姿形の形質を継承する者だけを選んで採種を繰り返す。この作業をしつこく繰り返す事で、交雑された形質を極限まで省かれた純血ネリマダイコンが生まれる。いよいよここにきて、ついに極めつけの一本が現れた。
 絶世の美女、ともいうべきネリマダイコンがこれだ。葉は切れ込みが深く丸みが少ない。首はあくまで細く、スラリとしたその玖体は次第に下膨れとなりながら先へと続く。肌は首から尻まで真っ白、青みの入る隙はない。今年採れた最高の美女ダイコンは全長70cmあまりのスレンダー体型であった。関東ローム層の上に堆積した武蔵野の黒土、腐葉土を多く含み地下深く伸びるダイコンを優しく育てる。練馬で育つべくして生まれた根深ダイコンの元祖である。
posted by 怪カメ at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ネリマダイコン

2012年12月10日

タクアン漬開始

F-note676.jpg 今年もこんな時期になってしまった。ついこの前まで残暑に根を上げていたのに、もうネリマダイコンの漬込みである。
 例によって朝の収穫で区画に出かけた。色々あったが帳尻の合いつつある秋冬野菜、白菜の方は見ないふりして収穫を続けていたのだが、農園の端から園主さんが一輪車に大量のダイコンを大事そうに積んで戻ってきたのに出くわした。なんと、伝説のネリマダイコンではないか(笑) ここのところ、行政との連係プレイですっかり復活しつつある純粋ネリマダイコン、恒例のタクアン漬け開始である。
 右端に見える高速洗浄機できれいに洗われたダイコンは、数日のあいだ天日干しされ糠と塩でタクアン漬けに生まれ変わる。この時期に水仕事は大変だと思うが、こんなダイコン専用洗浄機があるくらいだ、存外あちこちでこの作業も再開され始めたに違いない。生産だけでなく加工もそれなりに軌道に乗り始めているのを感じる。美味いタクアン漬けの復活ももうすぐだ。食べ物を作るって、なんと楽しい・・・(爆)
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2012年12月03日

細ダイコン

F-note675.jpg 師走に入り、我が区画もどうにかサマになって来た。春先の燃え盛る様な緑とはひと味違う落ち着いた濃緑色、虫害にさらされた葉っぱもそれなりに復活である。
 とはいえ、肝心の時期に成長を阻害された影響は後々まで尾を引いている。どうにか巻いたキャベツは小さく巻きも甘い。ダイコンもしかり、かなりスマートでスラッとしている。それでも首を土から持ち上げ始めると立派に見えてくるから不思議だ。青首はしかるべき時期に肥大しないと、いくら時間が経ってもそれほど大きくならぬらしい。おでんに使うと丸まる一本必要なくらいの大きさ、とでも言えば良いか。
 まっ、それでもここまで良く育ってくれたものだ。全滅を覚悟したのに、いまさら小さいだの細いだのと文句言うとは我ながら情けない。ありがたく頂くかぎる。まずは手始めにおでんでも作ってみるか。今晩は仕込みだけ、牛のアキレスとコンニャクだけをサバ節の濃いめの出汁で煮込んでおく。その後、4〜5cmの輪切りにしたダイコンを入れ一晩冷ませば完璧だ。合わせる純米酒は燗して美味い「遊穂」を準備、あ〜明日の晩が待ち遠しい・・・。
posted by 怪カメ at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記