2012年08月31日

指風琴その2

F-note651.jpg 以前預かった手動グリグリの指風琴、面白がって試してはいるんだがなかなかこれという作品に結びつかない。これで結構じゃじゃ馬レンズなのだ。
 その昔、大判カメラのアオリ機構を使って画面変形のテクニックを学んだことがある。建築物のパースによる変形をなくしたり、商品撮影の全ピンアオリ、鏡などの反射面を正面から自分を写さないよう撮る技術等々であるが、どれも理屈がありなるほどと理解出来る。しかしこいつが今、指風琴を自在に使う障害になっている。
 カメラを被写体に向けると同時に何処にピント面を回転させようとか、ここはボカしちゃおうとか考えてしまう。それはそれで必要なのだが、自在に動くレンズが勝手に描き出した不思議な世界観、コイツと出逢うのを邪魔しているように思う。もっと本能のままにピントのズレを楽しめれば良いのだが、長年培って来た「狙う」目が目標にピントを合わせろと言って聞かないのだ。
 狙わない写真・・・そんなものがあるのかな? いっそ歪めたまま光軸を固定しちゃうか(爆)
posted by 怪カメ at 19:06| Comment(2) | TrackBack(0) | カメラ・機材

2012年08月30日

レンゲショウマ

F-note650.jpg 過ごし易くなったとはいえ、まだまだウンザリする暑さ。こんなときは気持ちだけでも涼やかに・・・。
 もう十日ほど前になるが、写真仲間に誘われて東京奥多摩の御嶽山まで登って来た。山昇りなどとんと縁のない世界であったはずが、去年、今年と立て続けで通っている。それも今年は二回も通っているのだから何をか言わんや、である。体力も気力もない自分が、いまさら山オジサンになどなる訳もなく、当然別の理由がある。
 レンゲショウマ、この可憐な姿が山肌一面に咲き誇るのがちょうど八月半ばから後半にかけて、このお花を撮りに出掛けるのだ。去年は初めてだったこともあるが、足場の悪さや、急な斜面に下向きに咲くスタイルに散々手を焼いた。愛用のZD50mmF2.0マクロでも山道から奥に咲くきれいな個体には少々短い、で、今年はMZD75mmF1.8を入手、満を持しての再挑戦である。もちろん中間リングも必須である。
 良くある構図だが下から見上げ、木漏れ日の丸ボケに浮かび上がらせる。こだわりはシベのグリーンを表現する事・・・まあまあかな(笑)
posted by 怪カメ at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) |

2012年08月28日

家庭菜園の悲哀

F-note649.jpg 一日遅れで秋作二番手、キャベツとブロッコリーの植え付けを済ませて来た。それにしても降らないな〜雨。
 毎年、この時期はこんなものと高を括ってはいるが、今年は又特別の様に感じる。ニンジンが発芽した後に枯れているのも初めて見た。いつもなら一度発芽した後に灌水等した事ないだけに、事の重大さを改めて思い知る。で、慌てふためくだけではどうにもならないので、水やりということになるのだが、今年からこれがひと苦労なのだ。区画が水場からかなり遠くなってしまったため、何度も往復するのはものすご〜く堪える。
 キャベツ12個、ブロッコリー12個の植え付け、ニンジン、ナスにタッップリ灌水、これだけ完了するには何度往復すれば良いのだろう、溜め息の一つも出ると言うもんだ。それでもなんとかこなして帰路につく道すがら、これだ! やっぱりプロの道具は違うね、風下に立つと爽やかで涼しい風までが吹き渡る。園主さん、区画でも来年は是非コイツをよろしくです(爆)
posted by 怪カメ at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2012年08月24日

種芋の残骸

F-note648.jpg ついに本格的な秋作講習が始まった。春夏野菜の残滓を片付け、年度後半へ向けての本格作付けの準備開始である。
 いつまでも放ったらかしのジャガイモを完全撤収してきた。この場所は秋冬に向け、早々にクリーンアップしておかなければならない所だ。この強制的な進行こそが体験農園の真骨頂だと思うが、その事についてはまた後日・・・。 その作業中、またも掘り起こしてしまったのだ、種芋の残骸・・・。例年の事であるが,今年はちょっと感じが違う。いつもは養分を吸い取られた惨めな姿にオノが姿を重ね合わせ、老いや衰弱を感じたものだが今年はそんな事は微塵も感じない。収穫が遅れても、土に帰る事なく自己主張を続ける皮一枚になった種芋に、ある種のしたたかささえ感じたのだ。ヨレヨレのシワシワになっても、な〜に消え去りもせずしたたかに世間にはびこる、い〜ね、これぞチョイ悪どころか極悪親爺の真骨頂だ。
 人の気持ちなど日々これ変化の賜物だが、弱気を悟らせないよう気遣う所がかえって老いの始まり・・・なのかも?(爆)
posted by 怪カメ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2012年08月22日

酒池肉林

F-note647.jpg 里帰りの間、しばらく畑を留守にした。熟れたトマトやナスはなるべく収穫を済ませて出掛けたが、どうしてもいくつかはこうなってしまう。
 酒池肉林とはこの事ではないかと思えるほどの凄まじさである。酒をもって池となし、肉をもって林となす・・・つまり飲めや歌えやの大騒ぎ、カナブン達の陶酔した嬌声が聞こえて来そうだ。とは言っても実際はただひたすら黙々と爛熟トマトに潜り込み、そのやや発酵した果肉にむさぼりついているだけ、静かなもんである。カメラを向けようがフラッシュを光らせようが微動だにしない。ちょいと突っついてみても素知らぬ顔でまた潜り込む、よっぽど美味いに違いない。そりゃあそうだ、我が菜園のトマトだもの、味は天下一品だ(爆)
 どんな味なのか興味がなくもないが、漂ってくる発酵臭は危険のサイン、やめておくに限る。もっとも、もうちょっと工夫すればトマト酒なんて乙なモノになる可能性が・・・ないだろうな〜、たぶん(笑)
posted by 怪カメ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2012年08月17日

逆参勤交代 '12

F-note645.jpg 今年も恒例、逆参勤交代を済ませて来た。例年の走行距離にプラス200km余、総走行距離2027km、よく走ったな〜。
 伸びた走行距離の訳は安芸の宮島参りである。大河ドラマに微妙にハマりつつ気になっていた日本三景「厳島神社」、実家の近くにあるが、今だ参詣した事がない、と思う。 というのは島にフェリーで渡り社殿に向かう途中、なんか見た事があるぞ、この風景にこの鹿達・・・いわゆるデジャヴ(既視感)に襲われたからなのだが、間違いなく初めてだと思う、たぶん?
 残念ながら、水上に浮かぶ社殿は潮汐の関係で見る事は出来なかったが、複雑に配置された廻廊で繋がった本殿や能楽堂は、一見の価値のある素晴らしさであった。これで一気に平清盛が身近に感じるようになる、俄然日曜日が待ち遠しい(笑) 
 お土産物屋さんも日本の正しい観光地のそれで、広島菜まんじゅう、握り揚げに焼き牡蛎と片っ端から頂いた。唯一残念なのは出来立て紅葉まんじゅうを食べられなかった事、返す返すも残念・・・(爆)
posted by 怪カメ at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | オヤジの繰り言

2012年08月11日

雑草図鑑No.12

F-note644.jpg 日本全国が夏休みに突入するこの時期、畑も収穫を一段落し、秋作の準備に入る。
 という訳で、すっかり間伸びした区画には夏草が我が物顔ではびこり始める。さしあたって急な準備もなく、収穫も一時の爆発的な勢いはもうない。足が遠のくと同時にはびこるのが雑草と呼ばれる野草達、コイツらは夏バテの耕作者を尻目にとても元気だ。
 なかでもこのカヤツリグサ、ちょっと手を抜くとすぐ現れる。ニラの中になんか生えてくると、同じような葉っぱでしばらくは見分けがつかない。で、ふっと気付くと、この真ん中の穂のようなモノが出て初めて違うと分かる。厄介なヤツである。それでもマメに通っている区画にはそれ程大きなものは生えていない。ちょっと荒れ始めた、つまり通ってこない区画にそれは見事なヤツが屹立しているのである。
 このピャッと広がった葉っぱと真ん中の穂(種?)が特徴的なので、少し離れたところからオリンパスED 75mm F1.8でシャープなラインが出るよう背景をボカし撮影、もちろん終了後には退場して頂いたのは、いうまでもない。
posted by 怪カメ at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2012年08月06日

ドライトマト

F-note643.jpg 久しぶりにドライトマトを作った。確か、去年は作らなかった記憶がある。っていうか作る前に食べちゃったかも(爆)
 今年のミニトマト、アイコも順調に収穫中だが、急遽作ることになったのは、取材先農家から大量にお持ち帰りが出たのが理由である。なぜミニトマトがこんなに沢山採れたのか、それは来年の「やさい畑を」ご覧頂くという事でお許し頂きたい(笑) とにかくレジ袋一杯のミニトマト、これはもうドライトマトしかない・・・ということで昨日の晩、きれいに洗って乾燥させておいてヤツを半分に切りオーブンの天板にキッチリ並べる。あとは温度を設定してスイッチを押すだけだが、Webで検索した時間と温度はそれぞれマチマチで判断に困る。前回の事など覚えている訳もなく、何となく中間の値で設定、150℃40分・・・う〜ん微妙。
 結果的に焦げが出たのでもう少し低温で長く、の方が良いみたい。適当なビンに塩とニンニク、オリーブオイルで漬け込んだが、入り切らないヤツは同じに処理して冷蔵庫へ入れてある。さあ、プシュッ、プファ〜だ、とっとと仕事を済ませて、早く帰ろっと。
posted by 怪カメ at 18:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 農園日記

2012年08月02日

欲望は穴の深さ?

F-note642.jpg 今年のネギ苗はちょっと小さめ、心配ではあるがここまで来たら後は勢いだ〜!。
 春先の風が影響したのか,はたまた季節の影響なのか,判然とはしないが今年の苗はちょっと小さめだ。農園全体の出来が良いだけに、比べてしまう自分が小さく悲しい(笑) しかし,これからが本番である。晩秋のぶっとい長ネギをめざし追い込みを開始する。軟白部分を長〜く仕立てるために植え付けの穴はどうしても深くなりがち、しかし度を超えると消滅の憂き目に遭うのも知っている。毎年の事ながらこの頃合いがどうも難しい。どんどん深くなる穴を見ながら。この穴が自分の欲望の深さだと気付く、う〜ん、そうだったのか、道理で深い訳だ(苦笑)
 欲深な奴だとは思っていたが、こうも歴然と示されるとなんだか気恥ずかしく,微妙な雰囲気である。でもこれでいいのだ! 長ネギは白い軟白部分こそが命、もっと深く、もっと強欲に、である(爆)
posted by 怪カメ at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記