2012年01月30日

不揃いな人参達

F-note592.jpg どうも今年のニンジンは凄まじいことになっている。プロ並みに型の揃ったモノなど、もちろん期待はしていないのだが・・・。
 本日はニンジンの完全撤収を完了させて来た。播種後、初期成長が思わしくなく一時は全滅まで覚悟した今年のニンジン、どうにか食べられる物が収穫出来ることになったが、この不揃いさは一体なんであろうか。二股はもちろん、寸詰まりに身割れ、成長不良は数しれず、かと思えば馬鹿にでかい大ニンジンまで、バラエティーに富んでいる。マッ、一時は一本も採れないと諦めた訳だし、口に入るだけでも良しとしなけりゃとも思うのだが、この姿を見てると笑っていいのか嘆くべきか、微妙〜な気持ちになってしまう。
 確かにどんな形でも人参はニンジン、味はさして変わらないのだが、とにかく料理に手間がかかるのだけはどうしようもない。反面、あ〜もったいない、などと言いながら今夜もチマチマとピーラーを握る自分が、わりと好きだったりするから・・・困ったもんだ(爆)
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2012年01月29日

霜柱

F-note591.jpg 先日の降雪で地中の水分が回復したようだ。冷え込んではいたが、パサパサだった畑がほれこのとおり、難儀やな〜。
 高さ5センチはあろうかという霜柱、また立派なヤツが生えたもんである。それまで乾燥注意報が35日も続いていた畑は、風が吹けば土ぼこりが舞い上がるような状況であった。が、収穫にはこの方が都合が良い。ホウレンソウなどはチョイしぼんだ感じもするが、グッと濃厚になった水分と同時に糖度も上がり、これまた甘みがまして何とも言えぬほど美味い。
 それがこの霜柱である。水分量がもどり葉っぱがパリッとしたは良いが、抜くと同時に粘土化した畑土がたっぷりとオマケについてくる。こいつを取り除くのがなかなか厄介なのだ。乾燥時はトントンと地面に叩くだけで残るのは根っこだけ、いとも簡単にお持ち帰り可能だが、泥になった土は落ちが悪いばかりか葉っぱもドロドロにする。食い気にはやる心を抑え、台所でこれを落とす作業は・・・泣けてくる。
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2012年01月28日

新・干物籠

F-note590.jpg 残す所、今日を入れて後四日。大回転で収穫撤収に精を出しているのだが、一向に畑の土が見えてこない。なんとかしなきゃ・・・。
 収穫するだけじゃあ持ち帰っても山になるだけ、食べるといってもたかが知れている。ご近所にも配らなきゃと思いながらも、またダイコン? とか言われそうで気が引ける。後はせっせと保存食作りにいそしむことになるのだが、先日の雪でこれもちょっと滞り気味だ。
 とまあ、グズグズ言ってても始まらないので、例年のごとく切り干しダイコン作りを始めた。例年、ベランダ物干に蚊取り線香状に切ったダイコンを引っ掛け、乾いた所から保存袋に仕舞っていたのだが、こいつが経年劣化でバラバラになってしまった。しようがないので近所のホームセンターから専用のネットを手に入れてきた。¥680、存外安い、これならもっと早くからこいつにしときゃ良かった、などと思ったが後の祭り、やっぱり専用品は使い勝手が良い。今年は早く乾くので、いろいろなカットで試せるな、食感の違いが楽しみである。
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2012年01月25日

やさい畑春準備号

F-note589.jpg 新年のドサクサで忘れるところであった。「やさい畑春準備号」好評発売中だ(笑)
 巻頭特集は「2012 野菜づくりカレンダー」いつなにをつくる、がサブタイトルになっている。某国営放送でもおなじみの「藤田 智」先生の指導監修になるものである。行き当たりばったりで、ホームセンターから苗を仕込んで植えるだけでは良い野菜は難しい。計画的に一年の流れを決めることで、効率よく旬の野菜が採れるように、色々なノウハウを教えてくれる。これから始める方には良い指標となること請け合いである。興味のある方は是非・・。
 我が撮影になる企画は「トマトやナスの苗づくり」である。衣装ケースを使った夏野菜の準備、苗作りの秘伝がつまっている・・らしい。手間もかかって大量の苗が出来るので、ある程度の広さが確保出来る方にお勧めだ。ついたタイトルが「こだわり菜園道楽」・・・道楽で出来る畑、夢である。
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2012年01月23日

焚き火

F-note588.jpg 寒の次は暖と言う訳でもないのだが、今夜も雪が降るとの天気予報、せめてもの温かさを焚き火から。
 一般の焚き火や野焼きは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されてから何年も経つが、子供の頃にはアチコチで冬場の落葉焚きは日常の一部であったし、燃える物は燃やせるゴミと同義であった。現在、特に多くの人が住む都会においては火災や煙、飛灰の迷惑行為となるので致し方がないかな、とも思う。
 しかし、またも分かっちゃいるが・・・である。感傷的に懐かしむつもりはないが、火の周りに集まり、その暖かさをたよりに語り明かした冬の一日はとても忘れ難い。古代から人と火の関係は分ち難いものなのだ。やっぱり、目前の焚き火からは離れ難い・・・。
おっといけない、こんなことしてると、又収穫が遅れる。雪の降る前に少しでも・・・。

(現在禁止されていない野焼きは、風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却や、農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものだけ、だそうである)
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2012年01月21日

初雪 2012

F-note587.jpg 昨日のことになってしまったが、畑に雪が積もってしまった。聞けば関東では今年の初雪と言うことである。参ったな〜。
 決して雪が嫌いな訳ではない。どちらかと言えば、降り出した途端に表に飛び出し、駆け回るくらいには好きである。まるで犬のようであると、義母に言われたこともあるぐらいだ。北の方にはうんざりの雪だろうが、四国生まれには年に何度の楽しみなのである。
 それがなぜ参ったな〜、かといえば、なぜこの時期にと言うことであろうか。気温にもよるが一度積もった雪は朝方の冷え込みで凍り付き、幾日も畑は泥田のような状況になる。今月の末には完全撤収を完了させなければならないのが体験農園の決まり事、ただでさえ遅れ気味の収穫作業にこれほど大きな影響はない。野菜も汚れるし、足下もヤバい、それに何より野菜が傷む。
 参ったな〜・・・。
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2012年01月19日

定番キムチ

F-note586.jpg これが飽きる原因かもしれないな〜。美味いと思ったら、しばらくそればっかり作ってしまうのだ。
 ここのところ、コマツナと言えばキムチ漬けが定番になって来た。作り方は簡単だし、評判もまあまあ良い。残っても日待ちも悪くないので、ついついお手軽な一品に加えてしまう。使用する量も一気に大量とはいかないが、コンスタントに消費し続け、漬け物の割には結構なもんだ。あえて欠点を挙げるなら、冷蔵庫が少し臭うくらいか。
 しかし、これが結局消費の足を引っ張ることになる、飽きちゃうのだ・・・美味くても、そう毎日じゃ箸がすすまなくなる。結果として半端に残ったコマツナキムチは、いつまでも漬け物鉢に入ったまま、冷蔵庫の中で冬眠することになる。日を置けばいいのは分かっている、分かっちゃいるが・・・なのだ。
 何か良いアイデアはない物か・・・おっ、そうだ。カクテキって言う手があった(爆)
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2012年01月17日

暴れダイコン

F-note585.jpg 間違いなく二股だろうな〜。いや、ひょっとしたらそれ以上かもしれない、抜くのが怖い。
 まっ、全てがすらっと一本気ダイコンなんて考えていはいないが、こんなに抜く前から見え見えというのも、腰が引ける。きょうも写真だけ撮って、なんとな〜く残してきてしまった。
 そろそろ農園も撤収を考えにいれての収穫体勢になっている。保存食作りを前提に収穫を行うのだが、肝心の切り干しダイコン用のベランダ物干が壊れてしまっていて、その作業が延び延びになっていたのだ。今日、ホームセンターで代換品をゲットし、早速作業に入ろうとした矢先に・・・これだ。とりあえずはテストをしなければならないので、というか、作業が面倒になるので置いてきたと言うのが本音である。
食べるのも加工するのも、暴れダイコンは手間がかかる。だからといってその分、美味い訳では・・・(笑)
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2012年01月16日

冬のコマツナ

F-note584.jpg 冬のリヴィエラ、森進一の名曲であるが、コマツナも捨て難い。冬のコマツナである。
 若採りのコマツナはもちろん美味い。お浸しなんかにした日には、一口食べただけで頬が緩むのが分かる。それに比べ、冬のコマツナは濃厚で若干アクも出てくるが、ちょいと火を通せばグッと優しい味になる。それでいて、味の濃さだけは残るので調理のしがいがあるのだ。だから若採りの様にお浸しにするのは控えたい。葉っぱだけならそれもあろうが、濃厚なエキスの詰まった茎の根元、このスジっぽい外皮を気にならぬ様に調理するために、自然と煮物系が多くなる、がマンネリ・・・。
 で、近頃ハマっているのは農園仲間から教わったキムチ漬けである。一度、サッと茹でたコマツナに市販のキムチ漬けのもとをぶち込んで和えるだけ。実に手抜きの新ジャンルだが、存外、こいつが美味い。酒にもご飯にももってこい.大量消費の秘策である。調理のしがいなんて言った割には、大層手抜き・・・だな。
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2012年01月15日

シュンギク終了

F-note583.jpg ついにここまでか、今期、いつもより長く楽しませてくれたシュンギクも、霜と寒さでついにオシマイだ。
 コマツナやホウレンソウは同じ葉モノでありながら、寒さと共に甘みが乗り、味にもコクが出てくる。しかし、このシュンギクはいとも簡単に霜でヘナヘナとなる。しゅん:春の菊と言うくらいだから寒さにはことさら弱いのかもしれない。名前ついでにいうと、このシュンギク、春先になるときれいな花をつける。字面どおり菊の花なんだが、黄色一色から白とのグラデーションまで楽しめる。まっ、大概食べ切ってしまい、見ることは少ないのだが・・。
 今年の豊作は、たぶん間引きにあるのだと思う。いつもは先端からつまんで食べる量だけ、と言う収穫方法だったが、今年は一株を大きく作るため、間引きしながらの栽培を試みた。大きな株になると分けつも立派な枝になる。当然一枝の量も多く食べ出があって、柔らかい。来年もこれだな。
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2012年01月11日

鹿ヶ谷カボチャ

F-note582.jpg 取材先の農家から頂いた鹿ヶ谷カボチャ、枯れ具合がなんともすばらしく、暫く眺めていたのだが、年賀状にも使ったので食べることに・・・。
 はっきり言って、何だこりゃ、と言うのが正直な気持ちである。どうもカボチャだと言う思いが強すぎたのかもしれない。甘くて、ほくほくしているとか、柔らかなタイプでも甘みはそれなりにあるはず。ところがコイツはなんの愛想もない、というかマズイ。しかし、京都では伝統野菜として、高級料理屋などで供されると言うのだからきっと何かあるに違いない。
 で、さっそくWeb検索で確かめることに・・・どうやらアクぬきが必須のようである。なるほど、クセのある味はこれが原因か。皮が硬かったのは少々置き過ぎなのかもしれない。伝統と名がつくとなんでも手間がかかる、というか手間がかかるから伝統になってしまうのかもしれない。シンプルで美味いものがあれば、面倒なものはついつい敬遠されるのは当然か。
 とにかく、アク抜きはしっかり済ませ、面取りで皮は少なめ、塩ゆでしてから出汁で似る。砂糖は多め、さて、変身してくれるかな。
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2012年01月10日

寒のハクサイ

F-note581.jpg 新年早々、なんとも荒れた画像で恐縮するが、ここのところの厳しい冷え込みにジッと耐えるハクサイである。
 霜対策を施したハクサイだが、さすがにこの冷え込みにいくらか影響を受けている。人も同じように末端部分に影響が出たのが霜焼けやひび割れと呼ばれる訳だが、ハクサイもまさに文字通り末端が霜焼けになる。循環の悪い所はいくら糖度を上げ不凍液化しようが、そのために凍ってしまう。凍ると細胞が破壊され、枯れ果ててこのように外側がパリパリになってしまうのだ、こればっかりはどうしようもない。
 それでも園主さんの指示どおり外葉で包んでおけば、ほれ、このように中はどうにか鮮度を保てるのである。何枚か枯れた葉っぱをはぎ取れば、ツヤツヤ、ピカピカのハクサイが顔をだす。この幾重にも重なった甘みののったシャクシャクの葉っぱ、生でかじっても良いが、火を通しクタクタになったヤツをザックリ塩ポンズで頂くもの悪くない。ウ〜ン、今晩も美味い野菜でお酒がすすむ・・・。
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2012年01月06日

柔肌にひび割れ

F-note580.jpg 年も開け、ガンガン消費に加速度の付いている我が区画、今日はオフクロダイコンの初収穫である。
 やたらでかくなってしまった個体から収穫を開始する。トウダチし難いのがこのダイコンの特徴であるが、放っておくといつまでもでかくなる。二股にでもなった日には、それはもう想像を絶する形、オブジェと化す。ジャイアント馬場の十六文キック(古)とか超人ハルクの平手を想像すれば近いであろう。
 幸いなことに、第一号はさほど大きな股割れもなく、ただひたすらデカイだけであった。大きさのワリには肌つやも綺麗でツルリとしている。が、である。いつもながら、ちょっとのショックでひび割れが生じるのだ。目一杯内圧が高まっているのであろう、ちょっとはさみの先が当たっただけなのに・・・。きめ細かい肉質、煮物におでんに最高のオフクロダイコン、お酒の量が増えるのは・・・しかたないですよね。
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2012年01月04日

雑煮と朝酒

F-note579.jpg ついに、公然と朝酒の呑めるお正月が・・終わってしまった。例によって、畑の野菜のお雑煮をいただきながらの習慣。
 朝酒と言っても、のべつ頂いている訳ではない。言わばお神酒である。めでたいお正月の朝、今年一年の家内安全、厄よけを願っての一献である。皆で少しずついただくのが恒例なのだ。といいつつ、何杯もお換わりするのは私だけなのだが・・・。
 で、お雑煮、ダイコンは丸いまま薄切り、ニンジンは一応梅型に切り抜くが、花だか俵だかよくわからない、でも良いのだ、気持ちだから。今年はどちらも超厚切り、手を抜いた訳じゃないが、お椀に入れるのに一苦労した。コマツナは真水でよくあらい、下味を付けカタクリをまぶしたトリモモ肉、先のダイコン、ニンジンと共に別建ての出汁でゆがいておく。今年の出汁はサバ節、鰹節の厚削りで、ちょっと濃厚な田舎作り。画面左のミツバだけは畑にないので、年末に購入済みである。あとは焼き餅、ユズの薄皮を添え、熱々の出汁を掛け回す。
 さあ、お神酒の純米大吟醸を用意して・・・それがもう終わってしまったのだ、なんとも残念。
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2012年01月02日

謹賀新年'12

F-note578.jpg ちょうど5サイクル、年男になっちまった。まさか、まさかの連続で今ここにいる。これぞ「因縁生起」ままならぬモノです(笑)
 去年の賀状、自分で自分に「活」を入れ、さあこれからだ! と奮い立ったのもつかの間・・・さすがに今年は色々と考えてしまった。
まっ、全てが繋がって今があるとお釈迦様も仰っておられる、それもこれも全て受け入れば済む事だ。のどに引っかかりながらも、エイヤッとひと飲み、笑いながら前に前にである。カボチャだってこんな形もあるってことを、この歳になって初めて知る。まだまだ人生は知らない事ばかり、そう、いつも今が一番面白い。
 
 
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