2011年12月31日

葉のないカブ

F-note577.jpg ついに来ました大晦日、今日は残念ながら畑に行っている暇はない。主夫としては正月を迎えるため、一応の準備をせねばならない。これはこれでなかなか忙しいのだ。障子の張り替え、煮物の仕込みも一段落し、後は風呂にでも入ってキュッと一杯やるだけである。そのために、向後の憂いなく今年最後の農園レポートでも・・。。
 昨日、ダイコンにつき合わせ、葉っぱを落としてしまったカブだが、さすがにここまで来るとカブの葉っぱも枯れっぽくなり、美味しく頂くと言う訳にはいかない。で、本体だけ持ち帰ったが、今年はそろいもそろって形が悪い。いつもの様にまん丸のプリプリとした器量良しが本当に少ない。天候不順のせいにしたい所だが、何を隠そう、これは全て不肖怪カメのせいである。いつもの様にマルチ穴1個に1.5個を目指し、2株残したはよいが、間引きが遅れたうえに間引き忘れの穴もかなりの数・・、こうなるのも仕様がないのである。まっ、デコボコであろうがハート形であろうがカブはカブ、味は同じだ・・・でも、型よい方が美味そうに見える「気」もするが、いやいや「気」の迷いに違いない、たぶん(笑)
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2011年12月30日

ダイコンの葉

F-note576.jpg 正月のお雑煮に入れるダイコンを採りに行った。いつもなら、枯れた所を丁寧に取り除き、自転車の荷台からはみ出してまでも、持ち帰るのだが・・。
 この時期、葉モノのみならずハクサイ、キャベツ、ネギ等々、冬物野菜が目白押しである。いつもなら本体より使い勝手の良いダイコンの葉っぱだが、泣く泣く切り落とし置いてくる。定番の油炒めにジャコ、削り節など入れ、砂糖、醤油で味を整え最後にごま油など垂らした日には・・ク〜ッ、白いご飯が食べたくなるは必定。しかし、背に腹は返られぬ、鍋に欠かせぬハクサイ、長ネギ、キャベツもしかり。この寒の時期のコマツナ、ホウレンソウは、いま食べずしていつ食べる、と言うほどに美味い、これも当然のごとくはずせない。
 そういう事なのだよダイコン君、と話しかけても心が揺らぐ。そうだ、カブにも泣いてもらおう。カブは葉モノとまで言い切ったが、ここは同じく葉っぱを切り落とし、白もの同士仲良く並んでママチャリのカゴに収まって頂いた。これでダイコンのメンツも立つと言うもんだ。
 ゆるせ青首ダイコンの葉っぱ、まだオフクロが残っているから・・。
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2011年12月29日

冬対策02

F-note575.jpg 久しぶりに風もなく、今日は穏やかな冬の昼間になった。一部、正月用も含め畑に収穫に出掛ける。
 あれやこれやと収穫したが、思いのほか育った白菜の霜害が気になる。つい最近まで全滅も覚悟したハクサイだけに、まさかここにきて霜対策を施すほどに残っていようとは夢にも思わなかった、感無量だ。いつもの年より少なめではあるが、一つずつ丁寧に縛ってゆく。外葉をまとめて全体を包み込み、夏場から野ざらしになっている麻ひもで一塊に縛る。これで中身は最後まで大丈夫だな。
 年を通して使える畑であれば、このままにしておいても気にはならないのだが、ここは体験農園である。一月の末には綺麗にして返却しなければならない。せっつかれないとやらないぐうたらサンデーファーマーだからこそ、この枷がかえってちょうど良いのかもしれないな〜、溜め込まない様にせっせと消費に精出そう。
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2011年12月28日

ハウスが出来た!

F-note574.jpg ついに始まった、正統派ネリマダイコンの大復活計画、細々と繋いで来た継承作業に、行政が本気で腰を上げたのだ。
 練馬の一部篤農家達によって、現在まで作り続けられて来た純血ネリマダイコンだが、ここに来て行政も本気のサポートを始めた。多くは補助金と言う形でしか表に出てこないが、区の担当者は収穫や選別作業の場に足繁く通いつめた。その昔、ネリマダイコン作りの名人といわれた生産者や、これから本格的に参加の意思を表明した若い生産者などに、直接会って話を聞き何が必要かをしっかりと見極めている。ただのバラマキ補助とは訳が違う。これこそ本当の意味で、血の通った行政と言える、存外ネリマ区もやるもんだ。
 手始めがこれだ、区内一等畑地、日当り良好、通気最高、異種交配予防設備完備・・・要するに、ネリマダイコン専用ビニールハウスである。春にはこの中でダイコンの花が満開になる、腕が鳴るゼ。
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2011年12月27日

霜害

F-note573.jpg まるで、今までの帳尻を合わせるかのように冷え込みが続いている。ここに来て葉モノは成長を止め、コマツナはどうにかお雑煮まで持ち応えそうである。
 しかし、喜んでばかりもいられない。寒さ、とくに霜に弱いシュンギクはそろそろ限界だろうか、葉色が悪くなり一部枯れる所も出始めた。いつになく多収を極め、もう沢山と言うほど頂いた今年のシュンギク、それでも収穫が覚束なくなるのは残念であり、チョイト寂しい・・なんて考えるのは、存外欲張りの証拠、かな(笑)
 対処法がない訳ではない。不織布や穴あきビニールなどをトンネル掛けにしておくと、閉園までどうにか保たせる事も可能だとおもう。可能なんだが、消費がどうしてもおろそかになってくるのだ。それでなくともダイコンやハクサイ、キャベツなど、大物がドンドン限界を超え始め、裏ベランダ畑の保存庫も正月を控えボチボチ満杯になりつつある。色々なモノを少しずつ、が理想なんだが、野菜はいつまでも溜め込んでおけないんだよな〜これが。
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2011年12月22日

いったい何が・・

F-note572jpg.jpg 君にいったい何が起こったの? 思わず問いかけたくなる様なそのたたずまい、いや〜、農園ではいろいろ予期せぬことが起こるもんだ。
 いったいどういう理由で葉っぱを刈り取ってしまったのか、ちょっと想像がつかない。たしかに今年の秋は暖かく、放っておけばドンドン成長を続け、我が区画の様に割れてしまうダイコンも沢山出たであろう。が、である。葉っぱを刈り取り成長を止めると根っこである所のダイコンは、はたしてそのままでいられるのだろうか、謎だ。気温が高いとアブラムシが湧くことあるが、さすがにこの時期、葉を覆い尽くす様な集団発生の話も聞いていない。ん〜、どうも想像がつかない。こちらの発想が貧困なのか、それともこのダイコンが特殊なのか、謎は謎を呼び、カメラのシャッターを押すはめになった。
 一度被写体になると、あとはいかに面白さを強調するかにかかってくるのだが、青空の下、葉っぱのないダイコンは、なんの工夫がなくてもそれだけで相当に面白い。
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2011年12月21日

冬対策01

F-note571.jpg やっと冬の気候になって来た。遅れた分、一気に寒くなったので体に堪える。人様でさえこれなのだ、野菜達にも遅ればせながら冬支度を・・。
 一番最初に出るのがたぶん「霜」の害であろうか。葉が霜焼けで縮れたり枯れたりする、この辺も人間と変わりがない。ハンドクリームを塗る訳にもいかないので、直接「霜」に当たらぬよう工夫をしなければならない。今日はキャベツにその工夫を・・・。
 キャベツに霜が降りると、外葉が赤く変色しそのまま枯れ始める。そうして葉っぱが薄くなった所に、昼間、太陽に融かされた霜の水分がしみ込んで夜の寒さで凍結。そうすると、今度は中からキャベツの本体が凍り、傷んでくる。これの繰り返しで丸ごと中からダメになる。持ち帰ってザックリやった所で、アララってな事も・・。
 収穫したキャベツの外葉を何枚か掛けといてやると、霜に直接当たらないので、軽症ですむようだ。これからの鳥害にも有効、一石二鳥である。
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2011年12月16日

今年の美女たち

F-note570.jpg ことしも練馬大根の母を決める選考会に参加させて頂いた。何百本ものモデルから姿形が原種に近いものだけを選び出す。毎年の恒例である。
 何年もかけ、交配の進んでしまったダイコンから、出来るだけ純粋なネリマダイコンの「血」を継承させる。気の遠くなるような作業を、心意気だけで続けている生産農家の皆さんには頭がさがる。篤農家という言葉があるが、受けた印象はちょっと違う。研究熱心な事は間違いないが、このネリマダイコンに関してはみなさん楽しんでいるように見受けられる。伝統を守るとか、先祖に申し訳ないとかではない、まず自らが楽しむ、これが長続きする秘訣かなとも思う。野次馬の怪カメはその想いにぶら下がり目一杯楽しませて頂いている、これは間違いない。
 また、今年はこれとは別に、母になる種を大量に生産する為の仕組みも整った。行政もなかなかやるもんだ、手助けに遅すぎると言う事はない。おかげで野次馬怪カメも、今年一年はたっぷり楽しめそうである。
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2011年12月13日

長ネギ収穫

F-note569.jpg 何故か、ネギだけは毎年上々だ。数年前から苗作りも自分でと、園主さんのお勧めで始めてから、我ながらなかなかナイスである。
 最近、やっと冬らしくなって来た。こうなると黙っていても「鍋」と「日本酒」は外せない。と言うことは、煮て良し、焼いて良し、生で良しの冬の長ネギ、これはどうしても外せない定番野菜なのだ。十月にはいり、せっせと土寄せをし、可食部の白い所を伸ばしに伸ばして来た。地中温度も下がったせいか、甘みものって来ているようだ。このぶっとく育った長ネギと、すりおろしタマネギにつけ込んだ牛肉だけのすき焼き風鍋、日本酒は冷酒よりも熱燗が似合う。この鍋があれば、冷え込んだ夜が待ち遠しいとさえ思う、我が家の冬の逸品である。先ほど白い可食部といったが、この鍋には先っぽの緑の部分も必需品だ。割り下を入れる前、油でこの青い部分をたっぷりと炒めておく、あ〜、書いてるだけで匂いがして来た。もっと抜いてくればよかったな〜長ネギ。
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2011年12月12日

日向ぼっこ

F-note568.jpg ここのところの急な冷え込み、体には少なからず影響がある。ぬくぬくと温かい秋を怠惰に過ごしていたツケで、体温調節が上手く行かず風邪をひきそうだ。
 さて、育ち過ぎの野菜にも影響はあるのだろうか。徐々に寒さに向かえば、自身を凍結から守る為に糖度をあげ、そのおかげで甘みが増すのだが、こういきなりだと人様と同じように風邪を引く野菜も出そうである。風邪ッピキの野菜がどんなもんだかちょっと想像もつかないが、まっ、鼻汁をズルズルなんて事はないだろうから、見た目は変わらず判断不能か。 
 それに比べて昆虫たちは大変だ。気温が下がれば体温も下がり動けなくなり死に至る。温かい秋を堪能していた訳でもなかろうが、まだサナギになっていないアオムシ君、お日様の当たるところで日向ぼっこである。この時ばかりは警戒心も忘れ、葉表でジッと動かない。太陽エネルギーを充電しているんだろうか。無事サナギになるのも困るが、このまま枯れ果てるのも後生が悪い。見て見ぬ振り、自然の摂理にまかせるのが一番かな。さて、日暮れも速い、こちらも帰って酒精の充電でもするか。
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2011年12月08日

ハクサイ収穫

F-note567.jpg 思わず笑みがこぼれた、全滅も覚悟したハクサイの初収穫だ。天候不順も一つぐらいは良い事をして、今年も暮れるのかな。
 概して育ち過ぎの感がある我が区画、ただしハクサイは初期生育の遅れから、もう今年は巻かないまま食べることになると覚悟していた。それがどうだ、この立派な艶姿、笑顔にもなろうかというもんだ。先っぽはちょっと巻きが甘い感じもするが、これだけ育てば充分に頂ける。ここ2〜3日の冷え込みから、ぐっと甘みも増しているに違いない。へへへっ、今夜は鍋かな〜。
 今年の当たり、塩チャンコ鍋の素、コイツにたっぷりのハクサイをぶち込んで、トリモモ、タラ、豆腐だな。おっと、これも今年豊作の春菊と極太の長ネギも忘れずに入れよう。となるとやっぱり純米酒は必須か・・あっ、休肝日なんだよな〜、え〜い明日まで順延だ。
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2011年12月07日

畑の現況

F-note566.jpg 例年より遅い速いなど、いろいろ細かい事いうと切りがないが、何はともあれ全ての野菜が出揃った。食べ切れぬ程の収穫に感謝!
 手前から「青首ダイコン」に「オフクロ大根」オフクロはいまだ手つかず。その向こうに定番の葉モノ「ホウレンソウ」「コマツナ」、畝の端っこには種がこぼれた「ルッコラ」がある。その先、今年異常に永く収穫出来ている「シュンギク」、そのまた向こうは「カブ」「サニレタス」と続く。次は暖冬のおかげで復活した「ハクサイ」、諦めていたこいつももどうにか採れそうだ。ほぼ採り切ったはずの「ブロッコリー」にも二番成りの側花蕾が山ほど、今年は一個一個が大きく食べ応えがある。その山に隠れて「キャベツ」がある。シンクイ虫の被害が甚大だったが、「すずなりキャベツ(?)」なんていう副産物も・・。次、得意の「ネギ」、最後が「ニンジン」、今期最初に抜いたのが又ニンジンだった、少々不安が残るが、まっ、春までには食べ切れぬ事確実だろう。そうそう区画境の「ニラ」も忘れてはならない。
 さて、これからはひたすら食べ切る事に専念する。悩ましくも楽しい季節の到来である。
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2011年12月05日

又にも程がある

F-note565.jpg 今期初収穫のニンジン、いきなり二股の洗礼を受けた。それにしても程がある、こりゃ一体何又だ。
 どんなに気を使っても根モノの二股は必ずできる。我が菜園のように放任ならばなおさらだろう、言わば税金のようなものだ。それでも一時は全滅かと危惧したニンジン区画、茂った葉っぱに期待が高まり胸躍る。どうにか持ち直し何本か採れれば御の字と諦観していたつもりだが、いの一番に引き当ててしまった。肩口の張りが異常に大きいので、もしやとは思っていたが、これほど立派な又ニンジンは久しぶり、というか初めてである。二股と呼ぶより「暴れニンジン」とでも言った方がピッタリ、もはやニンジンの体を成していない。まっ、それでも食えるうちは美味しく頂くつもりだ。つもりであるのだが、解体は・・相当面倒だろうな〜。
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