2011年11月30日

カマキリ

F-note545.jpg 天候不順は野菜ばかりか昆虫達にも及んでいるようで、本日のメインイベントはカマキリ君である。
 果たしてこの時期、カマキリなんて見たことがあっただろうか。それでも十一月の上旬には暖地で観察出来ることもあるらしい。がしかし、今はもう十二月目前である。三の酉まで終わってしまったというのに、サントウサイの上を悠然とのし歩くカマキリは、やっぱり珍しい。
 カメラを近づけると、キッと振り返って警戒のポーズをとる。こいつなかなかカワイイ奴である(笑)ディフューズされた内蔵ストロボの光に首を傾げながら「あ〜、何見てんだよ!」と言わんばかりの目線を寄越す、一筋縄では対処出来そうにない、きっとヤンチャな奴に違いない(爆)。
 撮影は例によって50mmマクロを限界まで延ばし、カメラを前後させてピントを会わせる.掛け値無しの最短距離撮影、今回ちょっと寄りすぎたか、もう少し後ろが写り込んでも・・・。
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2011年11月29日

結球高菜

F-note564.jpg 暖かい秋のせいで、今年は葉モノの成長が順調だ。園主さんの菜園ではちょっと変った葉モノが真っ盛り。
 カラシナ系列の中国野菜ということらしいが、ある地方では地場野菜としても売り出し中である。レタスの様に球になるので「結球高菜」という名前がついている。見るからにシャクシャクとして美味そうな肉厚の葉っぱは、水分が豊富で少し辛みがある。漬け物にしたらいい味が出そうだ。丈も大きくなるのでボリュームもたっぷり、もし自分の区画で作るなら、二株もあれば充分な気がする、何しろ大きいのだ。
 こいつの葉っぱは大きくて、日に透けるときれいな葉脈が浮き出す。曇り空から差した一瞬の光、その透過光が描きだした自然の美しさに思わずカメラを向けた。でも、この葉っぱ・・・ほんとうに美味いのかな〜。
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2011年11月28日

すずなりキャベツ?

F-note563.jpg 欠いても欠いても出てくるワキ芽、ついに根負けして放っておいた。なんと、こんなにも沢山のキャベツが・・・。
 どうも最近流行っているらしい「すずなりキャベツ」という商品。これと似たようなキャベツが採れる、家庭菜園用の苗が売られているらしい。我が家の多収穫キャベツ(笑)は秋の定植時にシンクイムシにやられたのが原因でワキ芽が伸びたものだが、この新商品はどのような具合でこうなるんだろう。売られているのが「苗」という事もあって、最初から成長点を欠いて出荷するのか、いや、もしかしたら突然変異で先っぽが分かれる新品種かもしれない。どちらにしろ見た目はそっくりだ。
 すずなりキャベツを食した事はまだないが、我が家のコイツは巻きが甘くシッカリとしていない。ソフトボール大の大きさになるのを、まとめてポトフに煮込んだりして頂く事が多い。頼りない食感だが味はしっかりキャベツ、料理の幅が広がって重宝している・・と負け惜しみでも言っておこうか。
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2011年11月24日

妖しいサナギ

F-note562.jpg ハクサイに変なものが付いていた。黄色くて丸いものがゆっくり上下している、いっ、生きてるみたいだね〜。
 今年のハクサイは適期に播種したにも関わらず、発芽揃いも悪く成長もいまいちだ。何個採れるかな〜と心配していたが、十一月の温かさで、半分ぐらいはどうにかなりそうでる。その貴重品のハクサイに妖しいものが張り付いている、これは放っておけない。シッポ(?)の方をハクサイの外葉に何やら得体の知れない黒い液体で固定し、ゆっくり上下を繰り返している。ジックリ観察すると、頭、腹のデコボコや、羽のようなものに足(?)が確認出来る。どうやら昆虫のサナギのようだ。
 この時期、ハクサイに付いている幼虫と言えばモンシロチョウやテントウ虫が多い。この形状はどう見ても蝶類ではなさそう・・という事はテントウ虫かな。そういえば頭から足、羽のたたずまいがなんとなくテントウ虫を彷彿とさせる・・・ような気がする。
 という事ならば、是非このままご滞在願わねばなるまい。畑の大事な生物自然農薬君なのだから。
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2011年11月22日

今年も満開

F-note561.jpg 満開だ! 農園に通う途中、生産農家のブロッコリーに花が咲いていた。もちろん出荷された跡、残った株からだが・・。
 何年か前、東京練馬の農家の方が「年内にブロッコリーに花が付くのは珍しい」と言っていたのを思い出す。たった数年で、それが当たり前の様になってしまった。一時的なものなのか、はたまた長く続くのかは分かりかねるが、少なくとも私が子供の頃よりは、確実に暖かい秋冬である。今年は葉モノの成長を見るまでもなく、根切り虫など昆虫の害、チョウチョの飛翔、またお鷲様の夜の感じ、どれをとってもこの傾向は間違いがないようだ。
 自家用菜園の一番の問題は、出来ないことじゃなく、出来過ぎることの方じゃないかと思う。全く出来ないのは論外だが、どんな不作でも、まっ、口に入れるぐらい採れればどうに自分も誤摩化せる。しかし、消費に追われ義務感で食べる野菜は、どうにも味のことは二の次になる。本末転倒とはこのことだな。
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2011年11月17日

カブの収穫

F-note560.jpg こういう時に限って、野菜の収穫が本番だ。普通なら次から次と嬉しい悲鳴をあげ、消費に保存にと汗を流す日々なのだが・・。
 採りたてをその日のうちに、これがほとんどの野菜をおいしく頂く方法だが、今日明日は収穫のみ。明日に内視鏡検査を控え、指定の食事だけしか食べられないのである。朝はレトルトのおかゆとフリーズドライのみそ汁、昼がカロリーバーとゼリー、紅茶。夜はなんとポタージュスープだけ、情けない。目の前に新鮮な採れとれ野菜が山積みだと言うのに、なんということであろうか。
 カブ、小さいうちは柔らかくて生食もいける。薄くスライスして岩塩のみで刺身風、もちろん塩揉みで浅漬けも美味い。この時期沢山採れる小カブを出汁で含め煮にし、すりおろしたカブを絡めとろみを付ける。これも日本酒に絶品である。あ〜、今日に限ってこの小カブが収穫適期、葉ものと違って冷凍保存も利かない。どうしてくれるこのカブ、抜かなきゃよかったな〜。
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2011年11月14日

ブロッコリー爆発

F-note559.jpg やっぱりおかしい、近頃の気候。生温い風の吹くおとり様の夜だったり、上着のいらない名ばかりの霜降月なんて・・野菜もなんか変だ。
 夏から一向に涼しくならず、害虫の大発生でキャベツ、ブロッコリーに被害が続出。やっとそれも落ち着いたかに見えたが、冷え込まぬものだから葉モノがズルズルと成長を続けている。このままでは年内に花が咲くかもしれない。一体どうなって行くのだろう、今年のお雑煮のコマツナはどうも冷凍保存になりそうだね。
 ブロッコリーにも影響が出ている。ここのところの穏やかな気候で成長が止まらず一気に肥大化してしまった。数少ない貴重品ではあるが致し方ない。我慢も限界に達し、本日、頂蕾花は全て収穫。一度にこんなには食べ切れないのも分かり切っているが、このままではお花畑になるのが関の山。ひたすら食べ切るのみだ、こんな事ならアオムシにももう少し食わせてやれば良かった・・・冗談です。
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2011年11月11日

オンブバッタ

F-note558.jpg 久しぶりの半休なのに雨、畑が遠い。
ジェットコースターのような気温の上下だが、概して高温期が続いている。そのせいかホウレン草もコマツナも成長著しく、収穫適期を迎えてしまった。今日当たりガッツリ収穫と皮算用していただけに、この雨は痛い。恨めしく空を眺めていても、いっこうに上がる気配はない。仕様がない、ストックからハタケネタの発掘でもするか・・・お〜っ、これなんかどうだろう。今年、一年かけて取材をお願いしている立川の農園で見つけたオンブバッタである。
 あら〜、可愛い親子、なんて誰かが言ったとか言わないとか、どう見てもこれは夫婦である。要するに交尾中、お取り込み中なのである。他のバッタ類は事が終わると速やかに離れようとするが、このオンブバッタはず〜っとこうしているらしい。仲がいいのか、しつこいのか微妙だが、人もバッタもそうは変わらないと言う事だな、自然は偉大だ。
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2011年11月08日

遠距離恋愛成就?

Note557.jpg 長い間、恋い焦がれていた野菜の花に想いも掛けないところで出会った。ラッキョウの花である。
 鳥取名物の砂丘ラッキョウ、県の発行する医療マガジンの取材でお邪魔した時、駅張りのポスターに目が留ったのがきっかけ、それ以来恋い焦がれた遠距離恋愛なのだ。ところが地元東京の農園で図らずも遭遇してしまった。
 黒ビニールマルチの穴に数十本の球根を植えたのがついこの間、芽を出し順調に生育している中に数本の花芽を発見した。それは小さな紫色の花が数個付いている。まさかと思いつつ、愛用のZD50mmF2.0マクロレンズに付け替えジリジリとにじり寄る。お〜、これがラッキョウの花か、思っていたとおり清楚で高貴、それでいて華やか、理想の女性像のようである。今回は取材途中であり、マニアックな中間リングなどは持ち合わせていない。う〜ン、どうもこの辺りが限界のようだ。もっと見たい、もっと近寄りたいと思いながら最短距離でパチリ。
 終わってからも、寝そべりながらしばしの逢瀬を楽しんだ。一面の紫の花、必ず会いに行くぞ、いざ鳥取へ。
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2011年11月05日

頂蕾花は貴重品

F-note556.jpg 絶対数の少ない今年のブロッコリー、ここにきてやっと安定した成長を見せている。
 立ち枯れた二本には、いまだに未練がある。原因がハッキリしないだけに、アーでもないコーでもないと考えてしまい、どうも釈然としない。かといって生え変わる訳でもなく・・・まっ、しょうがないか。残りの何本かはシンクイ虫被害に遭い、一本成りの頂蕾花収穫は絶望的。で残りの貴重品が、これだ。アオムシの食害もなく順調に大きくなっている。このまま何事もなく平穏無事を祈るような心境である。
 と、思いながらも自家用菜園では側花蕾の方が扱い易い面もある。必要な時に使うだけの収穫ができ、余す事がない。やっぱ、美味い湯がきたてをいつも、となると、小さめのヤツを食べるだけ収穫すればいいのだから、あえてデカイブロッコリーにこだわる事もないのだ。自己満足のこだわりが、いつもながら物事をややこしくするんだね。わかっちゃいるが・・である。
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2011年11月04日

キャベツ収穫

F-note555.jpg 今年はとにかく「虫」である。春作、秋作ともに害虫にだいぶんやられた。ほんの数日、高温が続くと一気に穴だらけにされる。
 キャベツもご多分に漏れず、というか一番その影響を受けたかもしれない。ここ数年は苗の定植と同時に一度だけ殺虫剤を散布し、防虫ネットで覆ってしまう。これで初年度は驚くほど見事なキャベツが出来た。この方法で味をしめたはずなのだが、横着がすべてを台無しにする。薬を掛けるのがおそくなり、産卵されてからのネット掛けじゃあ虫カゴ状態、快適な環境を提供してるようなもんだ。今年はそれさえしなかったがため、シンクイ虫の猛攻に合いほぼ壊滅状態である。一時、気温が下がり害虫被害もなくなった・・・のに違いない、なんて安心したのが間違いの元だ。手抜きはてきめんに収量に影響する。
 とはいえ、だ。チョイト虫食いはあるがここまで立派になれば、もう何も言う事はない。直径25cmはあろうか、かなり大振りでしっかりと重い。新調した包丁で、ここのところ腕の上がった千切りキャベツを山ほど作ろう。今夜はトンカツかな・・。
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2011年11月03日

収穫の秋

F-note554.jpg いや〜、一ヶ月もサボってしまった。十月はバタバタといそがしく、外に出掛ける事も多かった。要するに酒宴、呑み過ぎだね。
 ブロッコリーの枯死でガックリ来た訳でもないのだが、なにかがプツンと切れてこの有様。一度、腰折れになった習慣はなかなか元に戻すが大変というのは身に染みて分かっているんだが、毎度あれこれ言い訳を考えついにひと月にもなってしまった。何をかいわんや・・。
 それでも野菜たちは順調に育ち続けている、ありがたいことだ。仕込みが完了したと言う安心感もあったのだが、夜の外出が続くとどうしても午前中にしわ寄せがくる。おのずと一度の作業量が増え、観察の時間がなくなる。間引きだ、追肥だ、中耕だ、やれ寒冷紗の換気も・・・すぐに日が暮れてくる。秋の日はつるべ落とし、を実感する。
 とはいえ、収穫だけはちゃっかり済ませているのだから、あきれたヤツである。シュンギクの幼葉のゴマ和えは涙が出るほど美味いし、間引きコマツナもチンしてポン酢、これが天下一品。今日はホウレン草である。ここはおとなしくお浸し、茹で時間は超短め、である。
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