
奥の5×12穴のビニールマルチにはカブとサニーレタス、こいつらはすでに終了。手前右三分の一がシュンギク、残りがホウレンソウだが種はまだ左下のお椀の中、緑のコーティングに包まれ収まっている。この種まきというのが実に辛気くさい。アブラナ科は仁丹粒のような直径1mmほど、多くは金属光沢のコーティングに覆われ鉛玉のようになっている。こいつを一粒一粒、数センチ間隔でポツリポツリとそれ用の溝に落とし込んで行くのだが、老人力の付いた目には難行苦行なのだ。なにも、きれいに等間隔じゃなくてもと最初は思ったが、あとあとこの等間隔が収穫に大きく響いてくる。なにしろ一直線に生えてる訳だから、サクサクと抜き取って行けばいい。手間いらずである。
なにごとも楽するには、それなりの努力が必要ってことだな。この歳になって思い知るとは、いったい今までなにやってたんだ?