2011年07月30日

キカラスウリ

110727a.jpg 遅々として進まぬ秋作の準備だが、ちょっとした晴れ間をぬって畑に通う。行けば行ったで何かしら面白い出会いがある。
 カラスウリの花,正確には「キカラスウリ」といって黄色い実がなるらしい。園主さんちの生け垣には、本家カラスウリが咲きそうなのだが,時期が上手く合わない。傷心の思いで帰宅中、ありました「キカラスウリ」、ヤブ蚊に集中攻撃を受けながら,息を詰めシャッターを押す。最近のカメラはISO感度を撮影中でもかえることが出来るので、夕暮れの薄暗さにも即座に対応できる。この辺はデジタル様々、ありがたいことだ。
 ともあれ、憧れの一部だがどうにかゲットだ。残る超本命「カラスウリ」、赤い実がなるこいつは夜しか咲かないらしい。日没後の撮影、普段でも怪しいのに夜中はかなり怪しいだろうな。これでも結構気を使ってるんだ、事前の連絡は不可欠だろうな〜。問題は黄金色の誘惑だ,これを振り切ってゆくのは・・なかなか根性がいる。
posted by 怪カメ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月29日

雨の収穫

F-note531.jpg いや〜,ホンマによう降りまんな〜。梅雨明け宣言したばっかりやおまへんか。これが戻り梅雨ってやつでんな。
 いきなり関西弁でぼやくほど、よく降る雨だ。こんな天気には農園に足が遠のくが、収穫は待ってくれない。さいごの枝豆が大豆になる前に完全収穫を目指しているのだが、ここのところ滞り気味。こればっかりは雨だろうが,雪だろうが待ってはくれない。枝豆にだって都合はあるのだ。で,しとしと雨を縫って,泥だらけの枝豆を収穫してきた。考えてみれば雨の収穫は久しぶりである。これでどうにか秋作にも間に合いそうだ。
 農園では既にニンジン、ネギの植え替えが始まっている。一部、熱心な受講生はきれいにネギ苗を植え替え済み、とても真似できない素早さだ。何しろ雨降りなのだ、仕方ないじゃないか、と言い訳しつつ目先の枝豆だけはしっかりと収穫をしてきた。だってこれがないと一人反省会が進まない。反省に反省を重ねて今日があるのだ、これを外す訳にはいかないじゃないか。泥を落とし,多めの塩で揉んだ枝豆をしっかり茹で、目一杯反省した,か〜っ,反省をもう一杯。
posted by 怪カメ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月28日

やっとジャガイモ

F-note530.jpg 昨日,ようやく懸案のジャガイモ掘りに出かけた。午前中の撮影がことのほか順調に進み、早帰りとなった結果だ。
 取材農園の夏野菜も今や盛り、あれもこれもと撮影品目の多さに目を回す程だが、ふっとエアポケットのような撮影日,たまにはこんな日もある。で、とっととネリマまで取って返し、ここぞとジャガイモ掘りにやって来た訳だ。地上部はすっかり枯れ落ちて、教科書による「地上部が枯れ始めたら,収穫適期です」の教訓はどこへやら,まったくもって紺屋の白袴とはこの事である。
 今更なので,そこら辺はなかった事にして,セッセと掘り返した。一部、何者かに食われた跡もあるが、きれいな肌艶でゴロゴロと躍り出る。この瞬間は何度経験しても笑みがこぼれる。ムフフッ、茹でて蒸かして、ああしてこうして・・とりあえずビールだ! 結局行き着く先はここになるんです、なんだかな〜。
 OLYMPUS PEN第三世代E-P3、こいつはなかなかイケル、チャッチャと撮り回せるわりに超高画質、肌身離さずってヤツになりそうです。
posted by 怪カメ at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月25日

着々と秋準備

F-note529.jpg 今が夏野菜の盛りだと思うが、すでに秋作に向けての準備が始まっている。秋撒き野菜の場所確保である。
 トウモロコシ、キャベツ,ダイコンと、収穫の終えた畝の残滓やビニールマルチをきれいに取り去り、秋キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、ネギなどの予定地を作って行く。ザックリスコップで掘り返し、残った根っこやアリの巣を出来る限り取り除く。背丈のあるトウモロコシのガラを取り除くと一気に区画が広くなった。なんでも片っ端から植えたくなるが、農園のレシピにそって、時期も適期を選び,プロの始動のもと準備を進める。もっとも、最近の天候不順、異常気象にはプロも腕組みをする事が多い。やっぱり何かがおかしいようだ。
 さて、送れた作業も,順次追いついて来た。何時でも後期講習に突入可能なんだが、何か忘れてるような・・・あっ、ジャガイモだ。一株掘っただけで,まだ残りは土の中。ウ〜ン、いつ掘ろうか、今日の所はビールを飲んで考えよう。
posted by 怪カメ at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月24日

遺伝と交配

F-note528.jpg バタバタと秋作の準備を進める今日この頃である。ギリギリ穀物になる前のトウモロコシを本日完全撤収。
 採れたてが最高に美味いトウモロコシ、自家用菜園の最高の楽しみの一つである。なのだが,なにしろ旬が短い。十日程の時間差播種はそれほど役に立っているとは思われない、勝負は二週間程だ。ちょっと硬くなり始めると,ゆがいたヤツに醤油を塗りたくり,オーブンに放り込む。柔らかくなる訳ではないが、香ばしい醤油のこげた薫りと見た目でごまかし、目先を変えて頂く。こいつもやっぱりビールがすすむ、昼間のこれは要注意だ。
 という訳で,全量収穫してしまったが、一つ面白いヤツを見つけた。50m以上離れている所で「黒モチキビ」という種類のトウモロコシを作っている方がいる。こいつはツブツブ全体が黒、というか濃い紫色で一風変わった姿形をしている。北海道の松前で1800年代初頭から栽培されているとWeb上に出ていたが、そいつの花粉を受粉したらしい粒を発見。今までこんな色は見た事がないから、おそらくそうに違いない。トウモロコシだって頑張ってるんだな〜、種を越えた交配、まだまだ頑張るぞ〜、意味不明(笑)
posted by 怪カメ at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月22日

そろそろ雑草

F-note527.jpg いつもの年よりちょい荒れ気味の我が区画、すき間を狙って朝一からアイコの収穫、トウモロコシの片付け、台風で歪んだ支柱の立て直しなどを行なって来た。
 なにしろ畑はサボった影響はてきめんに出る。作業はまとめて追いつくが、雑草抜きや細かい作業はなかなかそうも行かない。メヒシバ、コニシキソウ、ハキダメギク、常連さんがあちこちから顔をだし、隙をついては大きくなろうとしている。そんななかでスベリヒユ、立派なヤツが、いまだ掘り上げていないジャガイモの区画にドッカリ腰を据えていた。
 おもわずウ〜ム、と声が出そうなぐらい立派な株である。花芽も出始め着々と区画を占領している。一番最初に抜き去らなければならないお尋ね者だが、ちょっとまて、この花が意外に素晴らしい。一株だけ,一株だけ残しておこう。近々花を仕留めたらすぐにでも退場して頂く,それまで二日程お待ち願いたい。園主さん,よろしくです。
 オリンパスE-P3、新製品ゲットのテストを兼ね、スベリヒユのアートフィルター(ドラマチックトーン)仕上げ、雑草感を演出?
posted by 怪カメ at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月21日

ゴーヤーの雄花

F-note526.jpg 花と言えば女性名詞の代表のようだが、植物には雄花なんてのもあって、一概に全部そういうものと決めつける訳にもいかないらしい。
 取材先のゴーヤーの雄花を撮らせてもらった。雌花は例によって花の下にミニゴーヤがすでに付いていて、見た目,キュウリと同じようである。しかし、よーく見るとイボイボの代わりに特有のデコボコがあり、ゴーヤーに言わせると、そこら辺キュウリと違うのよ、よろしく・・なんて主張しているようで面白い。
 で,雄花だが,なんと愛想のない花であろうか。こちらこそキュウリとの差はどこにある,と探さなければ分からない程である。仕方がないのでシニアグラスをかけ,じっくりと観察をしてみた。ウ〜ン、わからない、ひょっとしたらウリ科はみんな同じなんだろうか。そんな訳はないであろうが、どうにも特徴が掴めない。一段と目を凝らす・・お〜、シベの先がインカ文字のようだ。ここはキュウリと違う・・・たぶん。
posted by 怪カメ at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月20日

アイコが心配だ

F-note525.jpg いや〜,困ったぞ。前日の大酒がたたって畑に行くのがおろそかになってしまった。台風が来てるし、どうする?
 先日のクリーンアップ収穫で,チャリに積み切れず残して来たジャガイモにミニトマトのアイコ、ジャガイモはともかくアイコはこの風に耐えているんだろうか,心配である。すでに完熟状態,触れなば落ちん、とはこの事であろう。畑で真っ赤に完熟したトマトは手で触るだけでポロッとおちる。そのままキュキュッとタオルで拭いて口に放り込むのが日課だが、ついつい大玉の収穫を優先したばっかりに手つかずの状態だ。
 今更オロオロしても仕様がないが、かなり強い雨も降ったし風も相当永く吹いている。ポロポロと地面に落ちたトマトは食べれない訳じゃないが、泥だらけを拾い集めるのも業腹だ。まっしかし、明日は早く出かけよう。ジャガイモはまたまたお預けだが,穀物になりかけのトウモロコシも待っている。本当に飲んべえにも困ったもんだ、わかっちゃいるが・・なんである。
posted by 怪カメ at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月18日

追いつかぬ収穫

F-note524.jpg ちょっと気を抜くとズルズルとそのまま、我が人生を見るようだ。畑もブログもここのところの通い方が・・甘い。
 いつものことである、分かっちゃいるが、なんである。ほんの少し仕事が立て込むと、良い言い訳にして足が遠のく。キュウリはヘチマになり、茄子はやたらに大きい。トウモロコシは穀物になるし、枝豆はいつの間にか大豆になっている。そんな畑でも美味いもんが満載、行けば行ったでやることは山積みだ。
 ちょっと収穫の間が空いた。しかし、ここで諦めると秋から冬に掛けての仕込み収穫がゼロになる。タイムスケジュールに追いつくため、真夏日の気温を避けて朝一で畑に向かう。ちょっとトウ立ち気味のダイコンを筆頭に、残りキャベツ、ヘチマキュウリなどをきれいに収穫する。全部スッキリさせたいが、自転車の荷台からはみ出るほどの収穫物に一部は諦める。え〜い、残りは明日だ、と帰ってきたら明日は台風で雨らしい。なんてこった、これでまた、ジャガイモは土の中のまんま。腐らなきゃ良いが・・心配である。
posted by 怪カメ at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月10日

夏場のほうれん草

F-note523.jpg 毎度毎度だが「やさい畑」夏号が発売された。今回、私が担当させていただいたのは「夏場のほうれん草」微妙なタイトルだ。
 冬場の葉もの代表、ほうれん草。こいつはほっといても出来るが、夏場にこれをやろうとすると、なかなかに大変だ。詳細は本誌記事に譲るが、なにも無理して夏場にほうれん草なんて・・と、好き好んで作る方も居ないのではないかという心配をよそに、記事が大反響なんだから困ったもんだ。
 手間をかけ、時間をさき、出来たものは見栄えの悪いほうれん草なんであるが、されどほうれん草。作りたい、と思う方が沢山いらっしゃるらしい。ただの地植えと手間ひまかけた栽培法では自ずと結果は明らか。こんなに差が出るとは、はっきり言って想定外である。
 多くの心配をよそに、順調な収穫を終えたが、よくぞここまで育ってくれたものである。野菜にしろ何にしろ、「旬」という感覚は凄く大事である。収穫の旬か、「味」に重点を置いた旬なのか、面白くもうっとうしい「みきわめ」が必要である。時期外れのほうれん草、ビールの当てには今ひとつだったかな〜。
posted by 怪カメ at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月09日

初トウモロコシ

F-note522.jpg 取材先の農園から撮影終了の野菜達をお土産に頂いた。いわゆる「消えもの」というヤツである。
 基本的に、取材で栽培した野菜達はその生産者に所有権がある。が、なにしろ本格プロのこと、野菜は売る程作っている。よって今回のようなありがたいこともままある。とはいえ、それなりの理由もある。家庭菜園のレベルではなんの問題もない野菜達、さすが出来上がりにたいしての厳しさは尋常じゃない。味や見栄えはもちろん基準以上だが、規格サイズの大小、傷、曲がり、実の入り具合、と目つきはどうしても「検品」の様相だ。こうして見ると野菜の市場出荷というのは、そうそう歩留まりの良いものではない。栽培にも家庭菜園とは違ったノウハウが必要になる訳だ。なかなか大変である。
 まっ、そんな話もこの採れたてトウモロコシを前にすると、どうでも良い話になる。一番大切なのは、収穫後なるべく短時間の内に茹でてしまうこと、あれこれ思いも馳せるがそれよりも目先のご利益、ゆであがった時すでに黄金の液体が準備されているのは言うまでもない。カ〜ッ、ウンメェ〜。
posted by 怪カメ at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月05日

カラ梅雨?

F-note521.jpg いつの間にかしっかりと夏空。梅雨入りしてから、ぐずついた空模様は何日もあったが、存外雨量は大した事ない。この夏の水は大丈夫か?
 降ったようで大して降っていないのではないかと、心配する今日この頃だ。梅雨時期のジトジトは野菜に病気を持ち込むし、農園にも足が遠のく原因になる。良い事はないのだが、それでも降るものは降ってくれないと、この後が大変だ。夏場の水不足はこの梅雨の雨量に依存している。降ってないよな〜。
 そのせいかどうか、キュウリの成りがイマイチだし、トウモロコシもちょっと小さい気がする。そのときその時の自然のサイクルに無駄なものはない。理由があって雨が降り、その雨を期待して野菜も育つ。この青空はこの夏の先行きをどう予言しているんだろう。まだまだ読み切れない、修行が足りないようだ。
 少雨で良い事も一つ、採り遅れのダイコンが、今年はまだ爆発していない、なんだかな〜。
posted by 怪カメ at 19:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 農園日記

2011年07月01日

夏の蟻は・・。

F-note520.jpg 七月の声を聞いた途端、この天気、この気温は何だ。あげく昨日の雷、あれには驚いた。つい最近まで雷が鳴ると梅雨明けと言っていたのに、一体日本はどうなってしまった。
 照りつける太陽にもめげず、畑まで出かける。今、盛りのキュウリやインゲンの収穫は待った無し、いくら採れたてが美味いとはいえ、ヘチマキュウリや豆になったインゲンは、自家用菜園のメリットを台無しにする。早く、早くもっと早くと気が急くばかりだ。そんな中、いつもの様に区画内にためておいた残滓、ソロソロ片さないと病気などの発生元になってはイカンと掴み上げた・・・思わず元に戻そうかと思ったが、グッと我慢して横に放り出しカメラバックまで走る。
 え〜と、当然レンズはキレの良いマクロ、延長チューブはこの際いらないだろう。愛機E-5にメモリーカードを突っ込みレンズをはめる。レフ板をケースからだし勢い良く広げる。設定はISO100で低ノイズ優先、対象が小さい、この際ピントが命だF8.0より1/3程開ける。舌下腺より滲み出る唾液を飲み込みつつ、オートフォカスで当たりを取り、マニュアルで微調整。シャッターを軽く三連射、フレームを再考しもう一枚、アリの団地に遭遇だ。
posted by 怪カメ at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園日記